はじめに
人事担当歴17年目、自身も複数回の転職経験のある、人コーです。
真面目な人ほど、転職活動に真剣に取り組みすぎてしまう傾向があるように感じます。
真面目に取り組むことはもちろん大切ですなのですが、それが過ぎて完璧主義に陥ってしまうと、かえって転職活動がうまくいかなくなることもあります。
なぜなら、転職活動には、真面目に取り組むだけでは解決できない要素もたくさん存在するからです。
真面目に頑張るだけで転職活動が成功するわけではない
真面目な人は、以下のような行動をとる傾向があります。
①書類の作成に時間をかけすぎる
②面接対策を完璧に行おうとする
③希望企業に固執してしまう
④周囲の意見に流されやすい
⑤上手くいかなかったときに、ヘコみ過ぎやすい
これらの行動、傾向は真面目さゆえでしょうが、転職活動においては必ずしもプラスに働くとは限りません。
例えば、書類作成に時間をかけすぎると、書類にあれもこれもと盛り込んでしまいがちで、結果的に要点がボケてしまったり、文字数に比して内容が薄くなってしまうことがあります。書類作成に時間をかけ過ぎて、提出の締め切りに間に合わなかった、なんてことになったら、本末転倒です。
面接対策を完璧に行おうとしても、面接で何を聞かれるかなんてわかりませんので、対策するのも限界があります。完璧を目指す必要はありませんし、そもそも無理です。想定していない質問をされることは普通です。志望動機、転職理由、これからのキャリアプラン等、ほぼ確実に聞かれる点は準備しておくにしても、それ以上のことに時間をかけ過ぎてもあまり意味はありません。
希望企業に固執してしまうと、他の選択肢を見逃してしまう可能性があります。他にあなたに適している、なんなら志望先企業以上に、あなたの力を必要としてくれる会社があるかもしれません。
周囲の意見に流されやすいと、自分が本当に望んでいる転職ができなくなる可能性があります。家族や友人からの意見には、感謝して参考にしつつも、最終的には自分の軸、価値観に沿った転職先を探しましょう。SNS等のネット上の情報は、大半が真偽不明だったり、少数意見だったりで、参考になりませんから、それらに惑わされる必要はありません。
よい意味でテキトーに、自由に考える
真面目な人が転職活動を成功させるためには、良い意味で適当に、自由に考えることも大事です。
具体的には、以下のようなことを意識しましょう。
①書類は完璧を目指さず、8~9割程度完成したと思ったら提出する
②面接対策はほどほどにして、本番では自然体で話す
③希望企業はいくつか用意しておき、必要に応じて柔軟に増減させることも考える
④周囲の意見は参考程度に聞き、最終的には自分の意思で決断する
⑤上手くいかなかったとしても、ヘコみ過ぎず、次に向かうための必要なステップだったと捉える
これらのことを意識することで、転職活動におけるストレスを減らし、より自然体で自分らしい行動をとることができるようになります。
真面目さよりも、柔軟性と行動力
個人的には、転職活動において求められるのは、時に真面目さより、柔軟性と行動力のように思います。
自分の考えをしっかりと持ち、状況に合わせて柔軟に対応できれば、転職活動の成功に近づけます。
真面目過ぎる自覚のある方は、「なんとかなるさ、当たって砕けろ、ダメだったら次行こう、次!」 ぐらいの心持ちでちょうどいいかもしれません。
まとめ
真面目過ぎる人ほど、転職活動に真剣に取り組みすぎてしまい、かえってうまくいかなくなることがあります。
転職活動には、真面目に取り組むだけでは解決できない要素もたくさん存在するため、良い意味でテキトーに、自由に考えることが大切です。
真面目さを少し置いておいて、柔軟性と行動力を意識することで、より自然体で自分らしい転職活動を行いましょう!
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