はじめに 3人のレンガ職人
採用担当歴17年目、自身も複数回転職を経験している、人コーです。
西洋に古くから伝わる、「3人のレンガ職人」という有名な寓話があります。
この話は所説あるといいますか、細かい違いはあるものの、おおむね下記のような内容です。
旅人が田舎道を歩いていると、3人のレンガ職人がそれぞれレンガを積んでいました。
旅人は彼らに「何をしているのか?」と尋ねます。
1人目は「レンガを積んでいる」と答え、
2人目は「家族を養うために仕事をしている」と答え、
3人目は「歴史に残る大聖堂を造っている」と答えました。
3人とも、やっていることはレンガを積むという、同じことなのですが、それぞれ自分の仕事対する、意味付け、価値感が違っています。
表面的な違いと奥底にある価値観
3人は仕事に対する意味付け、価値観に大きな違いがあります。
- 1人目:
- 単調な作業に退屈を感じている
- 目標やビジョンを持っていない
- 日々の生活に追われる中で、仕事に意義を見出せていない
- 2人目:
- 責任感を持って仕事に取り組んでいる
- 家族を養うためという、働くことに意義を見出している
- 意義、目的は明確だが、社会貢献や自己実現への意識は高くない
- 3人目:
- 仕事に大きな意味を見出し、誇りを持って取り組んでいる
- 自分や家族(身内)のためだけでなく、社会に貢献しているという意識がある
- 自分の仕事が歴史に残るという、未来に繋がる高い目標を持ち、自己実現を目指している
目的意識がもたらす力
3人目のレンガ職人は、自分の仕事は社会貢献であり、大きな意味を持っていると考えています。歴史に残る、未来と繋がる高い目的意識を持つことで、困難な状況でもモチベーションを維持することができるでしょう。また、自己実現を目指すことで、仕事を通して成長することができるでしょう。
そして単純に一番仕事を楽しんで、充実感を持っているのも3人目ですね。
また仕事の生産性(スピードや正確性等)も、1人目より2人目、2人目のより3人目の方が高くなることは、想像に難くないでしょう。
現代社会における仕事の意味
現代社会においては、個人の価値観が多様化しており、仕事に対する考え方も変化しています。高収入や安定した職を求めることが、必ずしもご自身の幸せに繋がるわけではありません。仕事に何を求めるかは人それぞれで、他人と比べることにあまり意味はありません。
大切なのは、自分が何に価値を見出しているのかを明確にし、その価値 を実現できる仕事をすることです。
まとめ 3人のレンガ職人から学ぶこと
3人のレンガ職人の話から、以下のことが学べます
- 仕事には人それぞれ様々な価値観がある。
- 自分の仕事は社会貢献だという、大きな意味を見出し、未来に繋がる高い目的意識を持つことで、モチベーションを維持できる。
- 仕事にどのような意味を見出すかによって、仕事の生産性、効率も変わってくる。
- 自己実現を目指すことで、仕事を通して自身が成長できる可能性が高まる
- 自分が何を価値としているのかを明確にすることが大切
- その価値を実現できる仕事を見つけ、それをやることが大切
仕事に悩んでいる方、モチベーションが上がらない方、生きがいを見つけたい方は、ぜひ3人のレンガ職人の話を参考にしてみてください。願わくば3人目の職人のように、自分の仕事に大きな意味を見出し、イキイキと仕事がしたいですよね。
そのためには自分にとって本当に大切なものは何なのかをじっくりと考えることで、仕事に新たな意味を見出すことができるかもしれません。
もし今の仕事にあまり意味を見出せないのであれば、転職してよりやりがいのある職場に移ることも選択肢になるでしょう。
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