はじめに ホームページを読むことは企業研究の基本です
採用担当歴17年目、自身も複数回転職を経験している、人コーです。
この記事では、応募先企業、あるいは応募を検討している企業のホームページを読むことの重要性を解説します。
企業ホームページは、転職活動中の方にとって情報の宝庫です。そのため、ホームページをしっかり読み込んでおくことは、基本中の基本です。
企業ホームページを効果的に読むことで、具体的な企業理解が深まります。そのポイントを解説します。
企業概要の確認ポイント 全体像の把握
企業ホームページの「企業情報」や「会社概要」ページは、企業の基本情報が集約されています。ここで全体像を把握しましょう。
企業の設立年、所在地、資本金、代表者の名前、事業内容、主要な取引先、売上高、従業員数などが記載されています。これらのデータは、企業の規模や市場における位置づけを把握するための重要な指標です。また、企業の歴史や沿革も確認すると、企業がどのように成長してきたかや、転換期となる出来事を知ることができます。これらの情報は、面接での自己PRや志望動機を具体的にするために役立ちます。
企業理念や社長メッセージは必読です
企業理念や社長メッセージは、企業の価値観やビジョン、経営の考え方を理解するための重要な資料です。社長メッセージには、企業が今後進もうとする方向性や、大切にしている価値観が具体的に表現されています。このメッセージを読むことで、自分の価値観やキャリア目標と照らし合わせ、企業に共感できるポイントが見つけやすくなります。また、社長の過去の業績や経営スタイルもチェックすると、企業文化や将来的な展望についても理解が深まります。
事業戦略と業績
企業の事業戦略と業績を確認するには、ホームページの「IR情報」や「投資家向け情報」ページを参照します。上場企業でない企業や、外資系企業の場合は「業績の推移」というようなタイトルになっているかと思います。
ここには、企業の中長期的な経営戦略や目標、過去の業績データが詳細に記載されています。特に、アニュアルレポートや決算報告書を読むことで、企業の財務状況や成長性、今後の戦略についての具体的な情報を得ることができます。また、企業がどの事業分野に注力しているか、競争力のある製品やサービスは何かも把握できます。これにより、現状の業績、事業の将来性、ご縁があった場合に自分の知識やスキルがどの部分で役立てるかが掴めるでしょう。
採用ページのチェックポイント
採用ページでは、企業が求める人物像や採用プロセス、研修制度、福利厚生などの情報が掲載されています。このページをしっかりと読み込むことで、自分がその企業にフィットするかどうかを判断できます。具体的なチェックポイントとしては、求めるスキルや経験、応募書類の提出方法、選考の流れ、などがあります。
福利厚生を詳細に記載している会社もあります ここでは給与体系、休暇制度、各種手当、社宅制度などが記載されています。福利厚生は、働きやすさを左右する重要な要素です。自分が重視する福利厚生制度が充実しているかどうかを確認しましょう。
社員インタビューや採用担当のブログ記事を掲載している会社も多いです。ここでは、社員の仕事内容や働きがい、企業の雰囲気などを垣間見ることができます 企業理念や事業内容だけでは分からない、リアルな社風を知ることで、自分がその企業で働くイメージを具体化することができます。
しかしながら、ぶっちゃけこのページには企業の良い面しか書かれていないであろうことを、頭の片隅に入れておいた方が賢明です。わざわざここにネガティブな情報を載せる企業はありません。
その他、ホームページを読む際の注意点
1.最新の情報が掲載されているかどうか確認する
会社によりますが、中にはホームページの更新頻度が少なめのところもあります。どの時点の情報かは確認しておき、やや古い情報しか書かれていない場合は、エージェントに聞いてみる、口コミサイトを見る、上場企業であれば会社四季報、Yahooファイナンス等の金融系の情報を見てみるなど、別の方法で情報を補完しましょう。
2.企業発信の情報は、必ずしもその会社のすべてを表しているとは限らないことを念頭に置く
企業のホームページは、基本的にその企業の広告、宣伝の媒体です。そのため、企業にとって良い面、アピールしたい情報のみが記載されることが多く、逆に言えばネガティブな情報、見られたくない情報は記載されないことは留意しておきましょう。
3.企業のホームページだけでなく、口コミサイトや転職エージェントの情報なども参考に
上記の通り、ホームページの情報は古かったり、ネガティブな面は記載されてなかったりすることがあります。より客観的に志望先企業を知るためには、エージェントの担当に聞いてみる、口コミサイトを参考にする、上場企業の場合は、会社四季報やYahooファイナンスといった、金融系メディアの情報も確認しておきましょう。
まとめ
志望先企業のホームページは、企業理解を深めるための宝庫です。
会社の概要、何をなりわいにしているか、経営理念、将来の方向性、求める人物像、等々、重要な情報が満載です。
今回ご紹介したポイントを参考に、ホームページを効率的に読み解くことで、より的確な企業研究を進め、応募の検討や、応募する際には採用担当に刺さる、志望動機の作成に繋げていきましょう。
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