【転職活動したら見えてくる】今の職場に残ることも有力な選択肢

目次

はじめに

人事担当歴17年目、自身も複数回の転職経験のある、人コーです。

いきなり結論ですが、「転職活動をしてみた結果、現職に残るのがベストだと気づきました」ということは、本当によくある話です。

私も本職での面接時、応募者の方に、また副業のキャリア相談の際はご依頼者に、「今の会社ではもう得るもの、吸収できるものはありませんか? まだあるのであれば、今の会社に残ることも有力な選択肢ですよ。」とお伝えしています。

転職活動を始めると、様々な企業や職種と出会いがありますし、また自分のキャリアについて深く考えるよい機会になります。しかし、必ずしも転職だけがキャリアアップの選択肢ではありません。今の職場に残ることも、十分に魅力的な選択肢になり得ます。

この記事では、転職活動を通して見えてくる、今の職場に残るメリットについて詳しくご紹介します。

現職に残るメリットは?

現職に残ることのメリットとしては、下記のようなことが考えられます。

1.今の職場だからこその成長機会

転職活動を通して、自分のスキルや経験が、転職市場でどのくらい評価されるのかを知ることができます。しかし、必ずしも転職先の方が現職より評価が高いとも限りませんし、成長できる環境があるとも限りません

今の職場で一定の実績を積んでいれば、自分の強みを活かせるプロジェクトに積極的に挑戦する機会を得たり、上司や先輩から指導を受けながらスキルアップを図ったりすることができる可能性が高いです。 また、社内制度次第では、資格取得や研修を受ける等、成長できる環境を与えられるかもしれません。

2.安定した生活を維持できる

転職活動だけならノーリスクですが、時間と労力は必要になります。面接や書類選考に落ちた場合、精神的なダメージを受けることもありえます。また、仮に良い転職先がみつかったとしても、そこで上手くいかなかった場合、再度転職活動が必要になる、というケースも考えられます。報酬の面でも、入社当初の条件こそ保証されるものの、入社後にそれが維持されたり、上がっていく保証があるわけではありません。

今の職場であれば、転職活動に必要な労力も使わずに済む上に、今後見込まれる収入や福利厚生がある程度想定できて、生活設計を立てやすいというメリットがあります。家族がいる場合や、住宅ローンを抱えている場合などは、これらは特に重要な要素となるでしょう。

3.良好な人間関係を維持、あるいは更に良くできる

職場の人間関係は、仕事をする上で非常に重要です。転職した先で、必ずしも今の職場よりも良い人間関係を築けるとは限りません。

今の職場で既に同僚や上司と良好な関係を築いている場合、転職するとこれらを失いかねません。仕事だけでなく、プライベートでも交流できる仲間がいるほうが、より充実した職場生活を送ることができますので、人間関係も職場を選ぶうえで重要なポイントです。(勿論、転職して一旦人間関係をリセットし、転職先で今以上によい人間関係を築ける可能性もありますが。)

4.企業理念やビジョンに共感できる

転職活動を通して、様々な企業の理念やビジョンに触れることができます。しかし、自分の価値観と合致している会社がみつかるとは限りません。

今の職場の方が、企業理念やビジョンを理解していて、ある程度共感もでき、やりがいを持って仕事に取り組むことができるかもしれません。転職活動をする中で、俯瞰して現職を見てみると、「なんだ、ウチの会社、結構いい会社じゃん」と、現職を見直せるかもしれません。今の会社の方が社会貢献度の高い仕事に携わったり、自分が本当に大切にしたいことを実現できる環境だと気づく可能性があります。

5.将来的にキャリアアップできる可能性がある

転職活動を通して、自分の市場価値を知ることができます。しかし、思っていたより市場での評価が高くなく、年収や業務内容等が、希望通りの条件で転職できるとは限りません。そうです、自分を一番高く評価してくれる会社は、現職だったということも、珍しくないのです

今の職場であれば、これまでに積み上げてきた実績も加味されて、今後、昇進や昇給の可能性があるかもしれません。また、お金の面だけでなく、会社の制度次第では、希望して新たな職種にチャレンジすることもできるかもしれません。転職先にその機会があればよいですが、そうとも限りません。

6.一度辞めると、出戻りは難しい 

日本の会社は、「出戻り」を認めてくれる会社は少ないです。ですので、一度現職を離れると、二度と戻れないことも頭に入れておく必要があります。失うものと得るものを比較して考える必要があります。

まとめ 転職活動はあくまでも「手段」です

転職活動は、自分のキャリア、もっと広げて人生設計を考える上で、非常に有効な手段の一つです。しかし、転職だけがキャリアアップ、人生設計を考える上での手段選択肢ではありません。今の職場に残ることのほうが、自分にとってより良いキャリアを築ける可能性もあります。

時間と労力を要する転職活動ですが、仮に希望の合致した転職先が見つからなかったとしても、活動を通して、今の職場に残るメリットについて再認識できるのであれば、それはそれで非常に大きな気づき、学びです。費やした時間と労力は決して無駄にはなりません。

自分の価値観やキャリアプランに照らし合わせ、現職に残ることも含めた、最適な選択肢を選びましょう

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