はじめに
採用担当歴17年目、自身も複数回転職した経験のある、人コーです。
転職活動において、企業研究は欠かせません。企業について情報収集をする中で、企業ホームページや求人情報だけでなく、口コミサイトも参考にしている方は多いのではないでしょうか?
しかし、口コミサイトの情報は本当に参考になるのでしょうか?
人コーの結論は、「話半分だと思って、あくまで参考程度」ぐらいでよい、です。
口コミサイトのメリット
口コミサイトを見ておくことには、下記のようなメリットがあります。
・生の声を知ることができる
口コミサイトでは、実際にその企業で働いている人や働いていた人の生の声が掲載されています。企業ホームページや求人情報では知ることができない、リアルな職場環境や企業文化を知ることができます。
・良い点だけでなく、悪い点も知ることができる
企業ホームページや求人情報では、良い点ばかりが強調されて、基本的にネガティブなことは書かれていませんが、口コミサイトでは、悪い点も正直に書かれています。入社前に悪い点を知っておくことで、ミスマッチを防げる可能性が高まります。
・様々な部署や役職の口コミを見ることができる
企業によっては、部署(職種)や役職によって働き方が大きく異なる場合があります。口コミサイトでは、様々な部署や役職の口コミを見ることができるので、自分に合った働き方ができるかどうかを判断する材料になりえます。
口コミサイトのデメリット
口コミサイトのデメリットは下記の通りです。
・情報が偏っている
口コミサイトに書き込む人は、不満を持っている人や、不満を持って退社したというような、ネガティブな経験をした人の方が多いため、情報が偏っている可能性が高いです。良い口コミよりも悪い口コミの方が多く、後者が目立ってしまう傾向があります。
・信憑性が低い
口コミサイトは匿名で書き込むことができるため、偽の情報や、虚偽ではないにしても悪意のある情報が書き込まれている可能性があります。すべての口コミを鵜呑みにするのは危険です。私もたまに、「ああ、これ去年辞めたあの人が書いたんだろうなぁ。適当なことかいてるなぁ」という口コミに出くわすことがあります(笑)
・古い情報が多い
口コミサイトの情報は、常に更新されているわけではありません。何年も前の、古い情報がそのまま掲載されている場合もあります。社長や役員が交代する、親会社が変わる、他社と合併するなど、会社の体制が大きく変わると、会社は雰囲気も含めて大きく変わります。 会社の体制は変わっていなかったとしても、給与水準や働き方は、賃上げやテレワーク導入など、ここ数年で大きく変わっている会社も多いため、古い情報はあまり参考になりません。
口コミサイトを上手に利用するためのポイント
口コミサイトを上手に利用するために、下記ポイントを意識して見てみましょう。
・複数の口コミサイトを比較する
1つの口コミサイトだけを参考にするのではなく、複数の口コミサイトを比較することで、より客観的な情報を収集することができます。
・口コミの内容を鵜呑みにしない
すべての口コミを鵜呑みにするのは危険です。話半分だと思っておきましょう。口コミの内容を参考にしながら、自分自身で判断することが大切です。
・口コミの内容を裏付けする
口コミの内容を裏付けするために、企業ホームページや求人情報だけでなく、転職エージェントに尋ねてみたり、もし可能ならOB・OG訪問などを活用しましょう。面接=選考ではなく、カジュアルな面談をお願いしてみるのも一つの手です。カジュアル面談をお願いしてみると、応じてくれる会社もあります。
口コミサイトはあくまでも参考情報
口コミサイトは、あくまでも参考情報として利用しましょう。
どんな会社にも、良い面もあれば、ネガティブな面もあります!
口コミの内容を鵜呑みにせず、自分自身でしっかりと情報収集して判断することが大切です。転職活動を成功させるためには、口コミサイト以外にも、様々な方法で企業研究を行うことが大切です。企業ホームページや求人情報だけでなく、転職エージェントや、可能なら採用担当にカジュアル面談をお願いするなどして、情報を集めましょう。
また、自己分析をしっかりと行い、自分がどのような仕事を求めているのかを明確にしておくことも重要です。誰かにとってはネガティブな要素も、あなたにとっては気にならないことだったり、むしろポジティブな要素かもしれません。
まとめ
口コミサイトは、転職活動において役立つ情報源の一つですが、あくまでも参考情報、話半分ぐらいに思っておいて、利用しましょう。
口コミの内容を鵜呑みにせず、自分自身でしっかりと情報収集し、判断することが大切です!
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